6ヶ月の語学留学で英語はどれくらい上達する?

 

どうも。

 

私はオーストラリアのパースで約半年間語学学校に通っていたのですが、この間自分の英語力がどれくらい上がったのかを検証してみようと思います。

もしこれから語学留学を考えていらっしゃるかたがいれば少しでも参考になれば幸いです。

 

語学学校では、最初の三か月は一般英語コース、残りの三か月はケンブリッジFCEコースを選択しました。

 

一般英語コースは、午前は主にテキストに沿って文法を中心にライティング、スピーキング、リスニングを学びます。午後はテキストは使わず、スピーキングが中心の授業でした。

ケンブリッジコースとは、国際的な英語の資格であるケンブリッジ検定の合格を目指すコースです。初中級のPET、中上級のFCE、上級のCAEが留学生に人気のレベルです。FCEコースでは、検定試験に向けて一般英語コースより細かく文法を学び、リーディング・ライティング・リスニング・スピーキングをまんべんなく鍛えられます。

 

今回は、①文法、②リーディング、③ライティング、④リスニング、⑤スピーキングの5つのスキルごとにみていこうと思います。

 

ちなみに留学前の私の英語力は…

①文法:中級(受験英語で習った文法がうろ覚えなレベル)

②リーディング:中級(海外の芸能系ネットニュースの記事を6,7割理解できるレベル)

③ライティング:初中級(簡単な文ならどうにか書けるレベル。長文は無理)

④リスニング:中級(ゆっくりめなインタビュー音声程度なら聞き取れるレベル)

⑤スピーキング:初級(簡単な挨拶程度なら言えるかな、というレベル)

といった感じでした。

 

そして参考までに日本帰国直後に受けたTOEICの点数ですが、リーディング475点、リスニング480点の計955点でした。

(帰国前に受けたことがないので比較できずすみません、、)

 

それでは順に見ていきます!

 

①文法 上達度:★★★★

文法力は6か月間でかなりあがったと思います。私の場合は、高校生の頃に受験英語で習った文法をだいぶ忘れていたのですが、これを最初の3か月の一般英語コースでほぼ完ぺきに思い出すことができたのが大きかったです。特に、混乱しがちな完了形(have/had + 過去分詞)をいつ使うのか・過去形との違いはなんなのか、を理解することができ、使いこなせるようになったのが大きな進歩でした。

 

ケンブリッジコースではさらに踏み込んだ内容の文法を学ぶので、今までたいして気にしていなかったwill とbe going toの違いなど、細かなことまで学べて楽しかったです。

 

ちなみに帰国後のTOEICのリーディングパートで475点を取ることができたのは文法力が伸びたことが一番大きな要因だと思っています。

 

語学学校では、当然のことですが、授業はすべて英語で行われます。文法を英語で説明されて理解できるかな、と不安になる方もいらっしゃるかと思います。確かに最初のうちは授業についていくのが大変かもしれませんが、少しずつ慣れていくので大丈夫です!大切なのは、先生の目をみてしっかり話を聞き、理解しようと努力すること。目を見て話を聞いたほうが話が耳に入ってきやすいです!授業中にスマホをいじっている生徒もたまにいますが英語を上達させたいのであればしっかり授業に集中しましょう!

 

②リーディング 上達度:★★★★

リーディング力もかなり上昇したと感じますが、これは学校での授業だけでなく個人的に毎日英語の本を読むようにしていたことが大きいと思います。一般英語コースの授業の中心は文法なので、テキストの問題を解いたりとなりの人とペアワークをしたりする時間の割合が高く、長い文章をじっくり読むのは週一回くらいでした。私はそれだけだと不十分かな、と思ったので、学校の図書室で小説を借りて毎日読んでいました。毎日といっても1日15~20分×2回くらいのペースだったので無理なく続けられました。留学前は英語の長文をみると「読む気しないな…」と思って敬遠していたのですが、毎日読書することでこの長文への嫌悪感は全然なくなりました!学校の図書室を活用することは本当におすすめです。

 

ケンブリッジコースでは、本番の検定試験で長文問題が3題出るため、これにむけて練習問題を解く機会が週2~3回はあったので一般英語の頃よりはリーディングが多くなりました。試験は時間制限があるので、素早く読んで内容を理解しなければいけません。この練習を積むことで、英文を読むスピードがだいぶ早くなりました。また、試験問題はボキャブラリも難しいですが、読む量を増やすことで、わからない単語をいちいち調べずに前後の文脈から意味を推測する力がつきました。

 

留学前は英文を避けがちだった私ですが、留学後は英文を読むことに抵抗がなくなり、今では洋書を毎日読んでいます!好きな海外俳優や海外ミュージシャンに関する英語の記事もすらすら読めるようになったのもうれしいです。世界が広がりました。

 

③ライティング 上達度:★★★★★

今回の留学で一番上達したと思うのがライティングです。留学前は、ごくごく簡単な英文しか書くことができませんでした。一文書くだけならまだしも、エッセイのような文章を自分が書くなんて想像もつかないくらいでした。しかし今では仕事で毎日英文メールを書いて海外の方とやりとりをしたりできるようになりました。英文メールのやりとりをしていると、仕事上ややこしい問題や複雑な内容を話し合わなければならない場面もあるのですが、自分の伝えたいことが相手にきちんと伝わっているな、と感じたときの達成感が好きです。特に深く考えなくても英文が出てくるようになりました。

 

ではなぜそれくらいライティング力があがったのかというと、まず要因の一つに文法力の向上があります。文法を理解し、単語と単語の組み合わせ方がわかってくると、文が書けるようになってきます。また、文法の中でも時制を理解することがライティング力アップにつながります。英語は be + -ingの進行形という時制があり、現在形と現在進行形の使い分け、過去形と過去進行形の使い分けなどに混乱してしまいますが、文法の授業でしっかり理解することができれば、文を書く際に戸惑わずにすみます。

 

一般英語コースで文法を理解したことに加え、ケンブリッジコースで試験対策のためのライティング練習をたくさんしたことも大きいです。エッセイやレポート記事を書く際には、1文1文の文法やボキャブラリだけでなく、文と文とのつなぎかた、文脈はおかしくないか、など文章全体の構成や流れを考える力が必要です。こういった部分がケンブリッジコースでだいぶ鍛えられました。仕事で英文メールを作る際もこの力はだいぶ役立ちました。

 

さらに、友達とLINEやWhatsApp、Facebook Messengerで英語で連絡を取り合ったりしていたので日常的に英文をつくる機会が多々あったのもよかったな、と思います。

 

④リスニング 上達度:★★★

リスニングもだいぶのびたとは思うのですが、ぐーんとのびた上記3つに比べるとゆっくりじわじわ力がついていったイメージです。留学前は洋画を字幕なしで観て3、4割ほど理解できるかできないか程度のリスニング力でしたが、留学後の現在はそれが6割くらいにアップした気がします。実践的な英語力でいうと、帰国後の日本での仕事で海外の方々と英語で話す機会が多々あり、相手の言っていることはほぼ聞き取れてはいるのですが4回に1回くらい聞き間違えてしまうことがあります。

 

一般英語コースでは、毎日英語で授業を受けるので、耳が英語を聴くことに慣れていきます。”ゆっくりめな英語なら聞き取れるようになる”くらいのレベルのリスニング力は、授業をしっかり聞いていれば徐々に身に付いていくと思います。

また、ケンブリッジコースでは試験問題のリスニングがだいぶ難しいので、かなり鍛えられました。

 

リスニングに関しては、授業以外の時間にも自分で学習して耳を鍛えることをお勧めします。私の場合は、毎朝30分ほど、学校へむかうバスの中で英語のポッドキャストや好きな英語圏の俳優のインタビューを聴いていました。家にいて暇なときもYoutubeやNetflixで動画を見て英語に触れるようにしていました。

また、リスニング力をあげるためには耳を慣らすだけでなくボキャブラリを増やすことも大事です。知らない単語を聞き取るのは難しいので。

 

ちなみに、語学学校には様々な国から生徒が集まっているので、各国語の訛りのある英語を聞き取る力もつきます!中国語訛り、韓国語訛り、スペイン語訛り、フランス語訛り、そしてもちろん日本語訛りなどなど、英語はブリティッシュとアメリカンの2種類だけではありません。私は帰国後の仕事で英語圏以外の海外の方ともしゃべる機会が多々あったのですが、こういったもろもろの訛りに割と慣れていたのでそんなに不自由なくコミュニケーションをとることができました。

 

⑤スピーキング 上達度:★★★

留学前は、ライティング力と同様、ごく簡単な文しか話せませんでした。日本にいると英語をしゃべる機会は全然なかったので練習すらしていませんでした…。留学後は、仕事で海外の方と電話でも対面でもやりとりができるくらいには話すことができるようになりました。とはいっても何も考えずにすらすら英語が出てくる、というほどのレベルには達していないのでまだまだ修行が足りません…。

 

一般英語コースでは、「隣の子とペアになって何かする」という作業が多いので、そこでおしゃべりすることでスピーキングの練習になります。また先生によってはプレゼンをさせたりするクラスもあるようなので、しゃべる練習になると思います。

ケンブリッジコースでは、スピーキングの練習もたくさんします。本番の試験では受験者が2人1組になってペアでスピーキングの試験を受けるので、授業でもペアで練習します。限られた時間の中で写真を描写したり、意見を出し合ったりしないといけないので結構ハードで、毎回頭をフル回転させて必死に英語を絞り出していました。

 

スピーキングに関しては、授業ももちろん大事ですがやはり友達とのおしゃべりが一番の上達の近道です。最初は文法などは気にせずどんどんしゃべって英語を話すこと自体に慣れていくのがいいと思います。語学学校に通う生徒たちはネイティブスピーカーではないので文法や単語がおかしいこともありますし、こちらが間違えてもバカにされたりしませんので恥ずかしがらずに話してみることが大事です!

 

④リスニングと⑤スピーキングに関しては実践が一番大事です。とにかくたくさんの人としゃべったり話を聞いたりして少しずつスキルアップしていくのがいいと思います。

 

 

以上、文法・リーディング・ライティング・リスニング・スピーキングと5つに分けて見てきましたが、実際にはすべてのスキルを個別にのばすというより、どれも同時にみがいていくことが大事だと実感しています。文法を理解することでライティングに活かせたり、リーディングで身につけた語彙力がリスニングで単語を聞き取るのに役立ったり、すべてのスキルが密接に結びついています。

 

私の場合はまだまだスピーキングに自信がないので、スピーキングを中心にほかのスキルもがんばってみがいていこうと思っています。

 

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